ニコニコ マナブログ

日々の身の回りの出来事から学びを得ていくブログです

「ご機嫌マネジメント」の重要性について

これまでのビジネスの世界や教育の世界では、成功するために必要なことは「認知的能力」であると言われ続けられてきました。
 
認知的能力とは、端的に言えば知能やIQのことです。
 
つまり、認知的能力が高いということは、簡単に言うと「頭が良い」と云うことであり、学習スキルが高く、高度な問題解決や意思決定にも対応することができる人のことを指します。

しかし、社会構造の複雑化やAIの発展などが著しい今、ただ頭が良いだけでは、ビジネスシーンにおいて活躍できるとは限らないのです。


では、これからのビジネスパーソンが兼ね備えるべき能力とは、一体何なのか!?

その1つが「非認知的能力」です。
 
本質的な価値を見つめ直し、心の状態や物事の質を重んじるなど、定量化できないことをマネジメントできる能力のことです。
 
どんなに人間が頑張って努力しても、あるいは無視しても、人間には心の状態、感情、そして機嫌が存在します。

現状、AIにはまだ実現できていない「心」をマネジメントできることが人間らしさであり、ビジネスパーソンの成功を左右する鍵なのではないでしょうか?


心の状態は、人間の様々な機能の土台となって支えています。
 
つまり、心を自ら整えることは自らの機能をマネジメントし、それにより自分のパフォーマンスレベルを上げることに繋がります。


不機嫌でストレスな心の状態で、定量化できない部分のレベルを上げるのはほとんど不可能に近いです。
 
この心の状態をセルフマネジメントする「非認知的脳力」こそがこれからの時代に必要になってきます。


WHOでも、非認知的能力のことを「人間らしく生き抜く力」とも表現されていますし、一方で、AIを代表するような認知的能力だけでは、人生の色々な場面で直面する定量化できない課題を解決することも難しいとされています。
 
これはビジネスの場面でもそうで、重要な意思決定には数値的な根拠のみならず、「意志」や「想い」といったもの非常に重要になってきます。
 
これは、思考や意識のトレーニングをひたすら繰り返すしか鍛えられないですし、「自分への気づき」という脳の使い方にも関係が出てきます。
 
現在も瞑想や坐禅が流行っているのも、非認知的な脳の使い方を育むからに他ならないと思います。

自分の何かに気づいたら心が整い、そしてパフォーマンスの質が高まるのかを知らないまま、認知的な能の使い方だけをして、ストレスにもがいているビジネスパーソンも非常に多い現代では、「非認知的能力」を身につけるためのトレーニングを、今後より一層育んでいく必要があると思います。